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無料で資料ダウンロードメタバースやAIがバズワードになるなど、近年の技術革新によって私たちの生活が大きく変化しようとしています。エンタメの分野においても、VRやAR、機械学習といったテクノロジーが積極的に導入されており、その体験価値やビジネスモデルが拡張されています。さらに、日本ではエンターテイメント型スマートシティ構想が掲げられており、エンタメコンテンツやその周辺領域へのテクノロジー活用を起点にして、都市をスマート化するロードマップがひかれています。
本ブログでは、テクノロジーの発展により大きなパラダイムシフトを迎えつつあるエンタメコンテンツの拡張可能性を探るべく、テクノロジー×エンタメ事例をご紹介します。
「Google Arts & Culture」は、アート作品や歴史的建造物を360度の動画やAR/VRコンテンツなどで再現し、その場を旅行しているような気分を味わえるアプリです。アーティスト、人物、場所といったカテゴリーからコンテンツを探せるほか、近くにある美術館を検索する機能も備わっています。美術館内の混雑度も表示されるため、人混みを避けてアート作品を鑑賞することもできます。同アプリ内で楽しむことのできるバーチャル美術館「The Art of Color」では、VR空間上でピカソやゴッホなどの有名画家の作品を色彩ごとに楽しむ没入体験ができます。また、作品をタップすると作者や解説といった詳細情報も表示されます。
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/teppan/1295898.html
TSX Entertainmentは、ニューヨークのタイムズスクエアにある大型スクリーンにて、自分が制作したコンテンツを放映できる「TSXアプリ」のローンチを発表しました。ユーザーはカメラロール上の動画をアップロードすることで、15秒の間大型スクリーンに動画を流すことができます。これにより、スマートフォンを持っていれば、世界中どこからでもタイムズスクエアを占拠することができます。タイムズスクエアのスクリーンには年間で80億のインプレッションがあるといわれており、大きな広告効果も期待できます。
イタリアの街メストレに、20世紀のイタリアをテーマにした博物館「M9(Museo 900)」がオープンしました。展示は社会、ライフスタイル、政治、文化など全8つのセクションに分かれています。VR/ARを駆使した仕組みで情報を届け、来場者をかつてのイタリアへと誘います。爆弾が投下される光景など戦争の悲惨さを体感する展示もあり、テクノロジーを用いた最先端の博物館となっています。
https://tabi-labo.com/290646/wt-mnine
2022年10月に富山県富山市に誕生した「ONEBIENT」は、「AMBIENT(周囲の環境)とONE(一体)になること」を目指した宿泊施設です。霧を発生させるシステムを備えた「雲庭-kumoniwa-」や、自然環境と快適な室内空間を兼ね備えた「宿森-yadomori-」、空間を作り出す壁、床などのすべてに岩が採用された「川吟-kawautai-」など、テクノロジーと建築を融合させ、自然現象も取り入れた没入感溢れる宿泊施設を目指しています。また、ONEBIENTは、サステイナブルな運営を重視し、電力供給に頼らず自然エネルギーを利用して快適性を維持する宿泊施設の新しい在り方を提案しています。
オランダの「Studio Roosegaarde」が開発した「SPARK」は、生物分解性の素材を用いた発光体を散布するインスタレーションです。花火やドローンとは異なり、どこでも散布できるのが魅力です。また、環境への不可やコストも低く、次世代の“オーガニック花火”として注目されています。
https://tabi-labo.com/302749/wt-spark-organic-fireworks
「AI: More than Human」は、200点以上の作品を通じて、人間とAIの関係、生命とは何か、そしてこの世界とは何かという根源的な問いに立ち返る機会を提供する展示会です。展覧会は「The Dream of AI」、「Mind Machines」、「Data Worlds」、「Endless Evolution」の4つのセクションから成り、AIの歴史、発展、社会への適用、そして未来に至るまでを読み解くことができます。例えば、AIによる表現を用いた《Learning to See》では、ライブカメラで取り込んだオブジェクトの映像をAIが再解釈し、手元の動きと異なる風景を映し出します。
http://boundbaw.com/world-topics/articles/85
クリエイティブカンパニー「NAKED」が手掛ける「NAKED URANAI」は、自分自身を知るための新たな占いのかたちを提供するプロジェクトです。会場では、AIである「LUCY」が占星術やタロットカード、夢診断などを行います。テクノロジーと占い、アートが融合したこのプロジェクトは、多角的に自分を知る機会を提供します。
https://tabi-labo.com/300927/wt-aiuranai
チームラボは新江ノ島水族館内のデジタルアート空間を手掛けています。プロジェクション・マッピングによる花の散る光景、光と音に反応する球体、水槽に近づくと広がっていく連続的な光の世界等を会場では楽しむことができます。さらに、紙に自由に魚の絵を描くと、その魚が水槽で泳ぐというインタラクティブな仕掛けも用意されています。テクノロジーにより水族館の楽しみ方を拡張する試みです。
https://tabi-labo.com/157594/enosui-wonderaquarium
インドのスタートアップ企業「Kalpnik」が開発するアプリ「VR Devotee」は、24時間年中無休でのオンライン礼拝を提供します。人口14億人の80%がヒンドゥー教徒のインドでは、パンデミックにより寺院の閉鎖が相次いでいたため、新たな礼拝のスタイルとしてオンライン礼拝が採用されています。アプリでは、150か所の聖地からのライブ配信や、祭典の映像、バーチャルリアリティでの寺院体験が提供されています。巡礼には移動から待ち時間まで途方もない時間が掛かっていましたが、本アプリはこの課題も解決しました。
https://restofworld.org/2020/hey-bhagwan
埼玉県所沢市の「角川武蔵野ミュージアム」内にある「本棚劇場」では、店頭に設置されたVRゴーグルを使って、360°いっぱいに広がる本の表紙を見ることができます。来場者は約2000点のラインナップから本を選び、簡単に閲覧や購入することができます。この取り組みは、電子書籍の導入による廃棄物の削減などから、出版ビジネスの持続可能性を促進することを狙っています。
https://tabi-labo.com/301759/wt-kadokawa-vr
「ラスコー洞窟」は、壁画の美しさで有名な世界遺産です。しかし、1963年以降、絵画の保全状態が危機的なため、一般公開されておらず、立ち入りが許されているのは限られた人だけです。そこで、一般の人々にも洞窟の美しさを体験してもらうため、「La grotte de Lascaux 1/1 バーチャルツイン」というバーチャルリアリティ空間が公開されました。洞窟内をスキャンした3Dデータを用いて、最大6人が1グループとなって、専用の装置とヘッドセットを着用し、実際の洞内に敷かれた経路に沿って進みます。参加者は、アバターを通じてほかの参加者と交流しながら、自由に洞窟内を探索することができます。これにより、普段は立ち入ることのできない世界遺産への旅を、デジタルの世界で体験することができます。
https://www.visitparisregion.com/en/lascaux-cave-visit-1-1-the-virtual-tour
オーストリアのリンツで開催されたメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2022」で、日本経済新聞社が、3Dで体感する未来の新聞「DATASPACE」を展示しました。これは、ロシアによるウクライナ侵攻の影響にフォーカスした作品で、幅16m、高さ9mの大空間に侵攻による資源価格や株価、難民数などを3Dビジュアルとして投影したものです。文字情報よりもビジュアルによる情報を重視したデザインで、活字では伝えきれない情報を、視覚を通じて、取り込むことができます。この作品は、データに基づいたニュースをアートで表現する「アーティスティック・ジャーナリズム」と呼ばれる新しいメディア表現の一例です。
https://ars.electronica.art/futurelab/en/projects-dataspace/
「Beyond the Frame Film Festival」は、従来のスクリーン映画の枠を超えた作品を集めた映画祭です。参加者自身の身ぶり手ぶりに連動して物語が進行していく作品や、リアルな空間にバーチャルキャラクターを重ね合わせてストーリーが展開するものなど、まるで自身もストーリーの一部になったかのような体験ができます。専用機材が必要だが、会場では体験アドバイザーが常駐しており、初心者でも楽しめる内容です。収益は全額クリエイターへ還元されるとのことです。
https://btffjp-shinjuku2021.com
考古学者、芸術家、ソフトウェア開発者などが集まって立ち上げた企業「Lithodomos VR」によって提供される「ANCIENT WORLD」は、古代都市23か所をオンラインまたはVRヘッドセット上で散策できる体験型アプリです。現地ガイドによるナレーションがついており、本物の旅行のような感覚を味わうことができます。古代アテネや古代ローマ、古代エルサレムなどでアリストテレスや他の歴史上の人物に会うような体験を実現します。
「ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO」は、小学館の図鑑NEOシリーズから選ばれた生き物をデジタルで再現し、その生態系や自然環境を体感できる体験型デジタルミュージアムです。生き物の普段の行動や警戒したときの動きなどは、多くの映像資料から本物に近い状態で再現されており、イラストのようなペイントタッチで描かれた生き物の姿も見た目が苦手な方にも配慮されています。時間の経過や天候の変動もリアルに表現され、いつ訪れてもさまざまな生き物に出会う体験ができます。
日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげるプロジェクト《ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD》の第一弾企画として、東京・大手町三井ホールにて『巨大映像で迫る五大絵師−北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-』が開催されました。葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と歌川広重の「東海道五拾三次」など、40作品以上を3面ワイド45mスクリーンに投影した展示です。投影される浮世絵は和紙の繊維一本一本まで再現され、金屏風や金襖絵も素材や表現の緻密な違いまで映し出されます。音楽とコラボレーションしたドラマチックな演出による時空を超えたアート体験です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000053025.html
マリオット・インターナショナルのホテルブランド「Moxy Hotel」は、日本を含むアジア太平洋地域の12ヶ所で、新しいARプログラム「Moxy Universe, Play Beyond "Moxy Takes All!"」を導入しました。このプログラムは、ゲストが現実世界と仮想世界の両方でホテルステイを楽しめるユニークな体験を提供します。ホテルに到着する前に、ゲストは「Moxy Universe」という仮想空間でアバターを作成し、髪型、衣服、アクセサリーなどをカスタマイズできます。チェックイン中した後には、ホテルのパブリックスペースに設置されたQRコードをスキャンすることで、宿泊券などの賞品を獲得できるチャレンジなどに参加することができます。このプログラムは、テクノロジーとホスピタリティを融合させた革新的なホテルステイのアプローチを提供することを目的としています。
https://tabi-labo.com/304233/wt-play-on-at-moxy
松竹株式会社が、マイクロソフト製のMRヘッドセット「Microsoft HoloLens 2」を使ったMR技術を活用して、新たな歌舞伎の楽しみ方を提案する実証実験を実施しています。ヘッドセットを装着した観客は、追加された字幕で登場人物や見どころなどを確認しながら、従来の歌舞伎舞台を見ることができます。これまで歌舞伎になじみの薄かった方や外国人観光客や聴覚に不安を抱える方など、さまざまなな客層に文字として情報を伝えるバリアフリーサービスとしても期待できます。
https://tabi-labo.com/304918/wt-kabuki-microsoft-holo-lens-2
「蜂で繋がる家族」は、ドローンを活用した映像制作などをおこなう「ドローンエンタテインメント」とSNSドラマの制作を得意とする「インスタントシネマ」が共同制作したワンカットショートドラマです。ドローンを用いた映像表現の新たなかたちを模索することを目指したドラマで、臨場感のある虫のような視点で立体的で小型特性を活かした映像を得意とする“FPV(First Person View)ドローン”によって全編撮影されています。
https://tabi-labo.com/296937/wt-drone-drama-bee
「REVIVAL ZOO 再生動物園」は地球上からすでに絶滅してしまった動物たちをさまざまな形で表現し、発信するプロジェクトです。現地では、ドードー、フクロオオカミ、オレンジヒキガエルが、時を超えデジタルインスタレーションで蘇ります。遠い世界から来た絶滅動物たちは来場者の動きに反応したり、一緒に記念写真を撮ったり、まるで目の前にいるかのように触れ合うことができます。